A:プレカリアートユニオンは、企業内組合とは異なり、一人でも加入できる個人加盟の労働組合です。パワハラ・セクハラ、解雇・雇止め、退職強要、未払い賃金など、加入した組合員一人ひとりが直面している問題について、会社への加入通告、団体交渉の申入れ、交渉への出席、抗議・争議活動など、仲間同士で支え合いながら解決に取り組みます。

こうした活動には相応の費用と労力が必要です。例えば、会社に加入通告・団体交渉申入書を配達証明郵便で送るだけでも費用がかかります。しかし、労働問題で困っている人が加入しやすい組合であるためには、毎月の組合費を高額にすることは適切ではありません。そのため当組合では、月額組合費を収入に応じて1,000円~3,000円としています。

そこで、組合の支援を受けた団体交渉や労働争議等によって問題が解決し、使用者側から和解金、未払い賃金、慰謝料などが実際に支払われた場合には、その2割相当額を組合活動の基金として拠出していただく制度を設けています。労災についても、組合の支援によって一時金が支払われた場合は同様です。

これは、相談や交渉の「成功報酬」ではなく、組合規約に基づき、組合員が共同して組合活動を維持するための拠出金です。ある組合員の問題を仲間の力で解決し、その際の拠出金が、次に困って組合に加入する仲間の交渉や活動を支える――そのような労働組合としての助け合いの仕組みとして運用しています。

また、事情に応じて拠出金を減額できることも規約に定めています。例えば、裁判が不可避となり、組合員本人が弁護士費用などの裁判費用を負担する場合には、原則として2割の拠出金を1割に減額しています。

プレカリアートユニオンは、法律事務を報酬目的で請け負うサービスではありません。組合員自身が労働組合の一員となり、仲間同士で支え合いながら、団体交渉その他の労働組合活動によって雇用・労働条件・生活を守るために活動しています。拠出金も、その活動を持続可能にするための組合内部の仕組みです。